コラム

2020年11月06日お葬式の情報

仏教の弔いの作法【お焼香】 ~今さら聞けないお焼香のやり方~

ありがとうございます。

 

長野県中野市、山ノ内町、長野市を中心にお葬式・家族葬・御法要のお手伝いをさせていただいております、ベルホール吉池・ベルハウスの土屋正雄です。

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お葬式・家族葬の知らせは突然です。

 

突然のお葬式・家族葬の弔問で、仏教によるお葬式・家族葬の場合には「お焼香」にて、故人様のお弔いをします。

 

その時の正しい焼香のやり方とは、どのようにすればよいか迷うことがある方が多いのではないでしょうか。

 

経験上、実際のお通夜・お葬式・家族葬の際に

 

「どうやってやるんだっけ?」「何回やればいいんだっけ?」

と、ご質問いただく事が多くあります。

 

そこで、おさえておきたいお焼香の意味、正しいお焼香のやり方、順番、宗派による違い、あわせて数珠の使い方(持ち方)をまとめてみました。

 

基本的なマナーや作法、知識を身につけることで、実際のお葬式・家族葬の場では落ち着いて、故人様のために真心を込めてお焼香をし、ご冥福を祈ることが出来ましたらありがたいです。

 

【「お焼香」の意味】

 

「お焼香」は、お香を焚いて拝む行為を指します。仏教での、亡き故人様を偲ぶ弔いの作法です。

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お香の良い香りを捧げることで自らを清らかにし、仏様やお亡くなりの方に敬意と感謝の心を捧げるという意味もあります。

 

その香りが仏様の徳や教え、また極楽浄土を思い起こさせる作用もあるそうです。そのため、焼香は邪気を祓ってくれるものとして、葬儀だけでなく、法事などさまざまな仏教行事に用いられています。

 

お焼香は心身を清めてお参りをするための大切な作法の1つと言えます。

 

 

【「お焼香」の一般的なやり方】

 

ここではお通夜・お葬式の中での、一般的なお焼香の手順について紹介します(地域により、差異があるかと思います。あくまでも一般的な作法の御紹介です)

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① 前の順の人がお焼香を終えてから、焼香台の前に移動します。

 

② 焼香台の手前まで移動し、遺族に一礼します。そして、焼香台に近づいて遺影に一礼します。

 

③ 宗派ごとに定められている回数のお焼香を行い、合掌して一礼します。

 

④ 再び遺族に一礼して、焼香台を離れます。

 

お焼香の細かな作法は宗派によって異なりますが、基本的には左手に数珠をかけ、右手の親指、人差し指、中指の3本で「抹香(まっこう)」を少量つまみます。

 

そして、手を返して額の高さまで移動させた後、香炉の上に落とします。周りに散らないように香炉の少し上あたりからそっと置くようにします。

 

※火種の炭「香炭(こうたん)」は非常に高温です。お焼香の際は、「香炭(こうたん)」に触れないようにお気を付けください。

 

通例では一人ずつ行います。セレモニーホール等でのご会葬者がいらっしゃるお葬式の場合は23人の多人数が同時にお焼香することがあります。

 

 

【「お焼香」を行う順番】

 

※全国的なお焼香の手順をまずはご紹介します。

 

お焼香は、故人との関係が深い人から行うので

「喪主様」 → 「御遺族様」 → 「御親族様」 → 「御参列者」

という順番が一般的です。

通常は故人様との御関係によって席次が決められているため、席の順番通りにお焼香を行います。

 

地域によりますが長野県中野市・山ノ内町・長野市を含む北信地方のお焼香の順番です。

 

開式後間もなく、一般の「御会葬者様」(北信地方では「立ち悔やみ(たちくやみ)」と呼びます)のお焼香です(一般の御会葬者様は、お焼香が終わった方からお帰りになられます)

 

お葬式・家族葬がしばらく進み

「喪主様」 → 「御遺族様」 → 「御親族様」 → 「(お斎に呼ばれた)御参列者様」という順番でのお焼香です。通常は故人様との御関係によって席が決められているため、席の順番通りにお焼香を行います。

 

セレモニーホール、斎場などであれば各葬儀社のスタッフがお焼香のタイミングを合図してくれますので、案内に従うようにしましょう。

 

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【宗派ごとのお焼香の作法】

 

 

各宗派により、回数や細かな作法は異なります。

 

ただし、一番大事な点は故人様をしのび、御冥福を祈って手を合わせることです。宗派ごとの作法を知ることも大切ですが、まずはお心を込めたお焼香を心がけましょう。

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●浄土宗

 

お焼香の回数に特に決まりはありません。

線香は1本立てることが多いようです。地域により寝線香(線香を折って寝かせる)にすることもあります。

 

●浄土真宗(本願寺派)

 

焼香は1回です。

額にもっていきません。これには「香をお供えする」という意味があるようです。また、お焼香前に合掌はしません。

お線香は1本を香炉の大きさに合わせて、2つまたは3つに折り、横にした状態「寝線香(ねせんこう)」で供えます。

 

●真宗大谷派

 

お焼香は2回です

 

お焼香の際は額にもっていきません。

お線香の備え方は基本的に浄土真宗と同じ「寝線香(ねせんこう)」です。

 

●曹洞宗

 

お焼香は2回です。

1度目は額にいただき、2度目は額にもっていかずにお焼香をします。

1度目を「主香(しゅこう)」、2度目を「従香(じゅうこう)」と呼びます。

 

●天台宗

 

お焼香の回数に決まりはありません。

 

●真言宗

 

お焼香は3回です。

 

※これには諸説あります。

①大日如来、弘法大師、ご先祖様のそれぞれに焼香をするため。

②仏教の三宝である仏、法、僧に焼香するため焼香が3回と決められています。

③弘法大師の教えである「三密(身、口、心)」に通じるという説もあります。

 

 

●臨済宗

 

お焼香は1回です。

 

お焼香を額にもっていかずに1回の場合が多いですが、3回焼香をすることもあります。また、1度目は額にいただいて(主香)、2度目はひとつまみして(添え香)焼香する場合もあります。

 

●日蓮宗

 

お焼香は1回です。

 

僧侶は3回、信徒・参列者は1回というところもあります。

 

以上が各宗派ごとの作法の違いです。

 

菩提寺の御住職や地域によっても考えが異なる場合があります。ご不明な点があれば御住職に確認するようにしましょう。

 

また、お焼香の作法は必ずしも弔問した御当家に合わせなければいけないわけではありません。御自身の自分の宗派の作法で心を込めて焼香を行えば問題はありません。

 

なお、ご自身の宗派が分からない場合は、他の御会葬者に合わせて行うとよいでしょう。

 

    御会葬者の数が多いなどの理由で「焼香は1回でお願いします」と案内されるような場合は従うようにしましょう。

 

【「数珠(じゅず)】の使い方

 

最近は数珠を持っていない方も多いようですが、お焼香の時は持っていた方がよいでしょう。

 

数珠は基本的に房を下にして左手で持ちます。その理由は、左手は清浄な仏の世界、右手は私たちの住む信仰の世界を指しているためと言われています。移動の際は手首にかけるか、左手で持ちます。

 

そして、短い数珠の場合は両手を合わせて親指と人差し指の間にかけ、房を真下に垂らした状態で合掌します。長い数珠の場合は二重にして左手の親指と人差し指の間にかけて合掌します。

 

椅子や畳の上に無造作に置くのは避け、出来るだけバッグ等にしまうようにしましょう。数珠の貸し借りもマナー違反とされています。また、数珠は仏様を拝み、故人の冥福を祈る大切なものですから、小さなお子様が遊び道具にしてしまわないように注意が必要です。

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お焼香と同じく、宗派によって数珠の持ち方があります。こちらはあらためて、各宗派ごとの【「数珠(じゅず)」の持ち方】をご案内したいと考えています。

 

【まとめ】

 

宗派によって作法が違うため、お葬式・家族葬や御法事に参列した経験があってもお焼香のやり方に悩んでしまうかもしれません。

しかし、一番大切なのは故人様の御冥福を祈るお気持ちです。

回数や順番、宗派などの表面的な形を守ることも確かに重要ではありますが、お焼香の意味や基本的なマナーなど作法を知り、真心を込めて丁寧にお焼香を行うようにしましょう。

 

お葬式・家族葬について相談したい等、どんな些細なことでも構いません。

 

お悩みの方はお気軽にご相談ください。

 

ありがとうございます。

この記事の著者:(株)よしいけ/取締役専務 土屋正雄

土屋正雄

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